身内の不幸話でさえ笑いに変える本当の理由

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身内の不幸話でさえ笑いに変える本当の理由

「いやぁ、先月な、おやじが死んでもうてん」と、大阪の人は身内の不幸話を「あっけらかん」とした雰囲気で話すことがあります。しかも話を進めていくと笑いが起きることも珍しくなく、他府県の皆さんからすれば「ちょっと不謹慎なのでは…?」と思うこともあるでしょう。

しかし、大阪の人はふざけているわけではありません。もちろん薄情者でもありません。身内の不幸話さえ笑いに変える本当の理由は、大阪人ならではの「配慮」と「コミュニケーションの常識」にあると言えます。

暗い雰囲気になると相手に悪いから

暗い雰囲気

大阪の人たちにとって、その場の雰囲気を壊してしまうことはマナー違反と同じです。せっかく皆でワイワイ盛り上がっているのに、自分の発言で雰囲気が壊れることを極端に嫌がります。むしろ、「雰囲気を壊したら相手に申し訳ない」と考える傾向にあると言えるでしょう。

しかし話の流れで身内の不幸話になることもあるため、不幸話を笑いに変えて雰囲気を壊さないようにしています。普通は場の空気が沈むような話を軽い雰囲気で話すのは、相手(=聞き手)に対する配慮だと考えてください。

ただの情報提供ではダメだから

「身内に不幸があった」という情報を誰かに伝える場合、他府県であれば素直に「○○が亡くなりました」とだけ伝えるでしょう。しかし大阪の人は違います。本能的に、「それではただの情報提供だ」と考えてしまい、どうしても話のオチを付けるクセを持っています。

そしてオチは、ある程度まで場の雰囲気が盛り上がっていないと出すことが出来ません。まだ場の雰囲気が温まっていないのにオチを先に言うと、「話が尻切れトンボだ…」と感じてしまうためです。 このような大阪特有のコミュニケーション術も、身内の不幸話を笑いに変える理由になります。

大阪の人は身内の不幸でふざけているわけでもなく、薄情者でもありません。ただ「その場の空気を悪くすると相手に悪いから」と「オチを付けるには場の空気を暖めないとイケない」という2つの理由が、身内の不幸話でも笑いに変えていると考えてください。

もちろん、お葬式などではちゃんとしています。まれに笑いをテーマにしたお葬式もありますが、「大阪だからにぎやかなお葬式」は滅多にありません。したがって大阪の友人が身内の不幸話で笑いを取ってきても、「この人は、私に気を使ってくれているんだ」と思うようにしてください。 無理して相手の笑いに付き合う必要はありませんが、適当に相槌を打っておけばOKです。