なぜ小学生でも漫才が出来るのか?

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なぜ小学生でも漫才が出来るのか?

「大阪では小学生でも漫才が出来る」と聞いたことはないでしょうか?しかもただ言葉を交わしているだけでなく、ボケと突っ込みがしっかりした「立派な漫才」です。「大阪人って、本当にすごいなぁ~」と感心してしまうほどの腕前なのですが、なぜ、小学生でもあれほどまでにレベルの高い漫才が出来るのでしょうか? その背景には、大阪ならではの2つの要素が関係しています。

母親同士の井戸端会議で覚える

日本全国どこに行っても、母親同士が道端で集まって世間話に花を咲かせています。これは大阪でも同じなのですが、他府県とは少し様子が異なります。

大阪の場合、母親同士の井戸端会議でもボケや突っ込みが存在しています。そして母親に手を引かれているのが、まだ小学生に入る前の大阪キッズたちです。つまり何気なく母親同士の会話を聞いていて、自然とその「ノリ」を覚えることになります。

そして子供は親の真似をしますので、今度は子供同士でも同じようなノリの会話をします。そうしているうちに自然と「ボケ役」と「突っ込み役」に分かれ、漫才の基本がそこで生まれることになります。

面白いかどうかがモテる基準

このようにして漫才の基本を覚えた子供たちは、小学校へと入学することになります。そして大阪の小学校では、男子のモテる基準が「面白いかどうか?」です。勉強が出来る子やイケメンの子よりも、「面白い」こそが大阪の男子に与えられる最高の褒め言葉と言えるでしょう。

さらに、子ども達は関西ローカルのテレビ番組などで関西弁での突っ込みやボケのレパートリーを学び、それを自分の漫才に積極的に取り入れようとします。

もちろん、面白い子たちはそれぞれがコンビを組んで、クラス会などで自慢の漫才を披露します。面白ければ笑い、面白くなければ「ここがダメだった」のように容赦のないダメ出しが飛んで来ます。

このような環境が子供たちを自然と漫才の道に進めさせ、学校でも人気の面白い子は「お前、吉本に行ったら良いやん」と言われるようになります。これぞ、小学生でも漫才が出来る大阪の環境と言えるでしょう。

特に漫才のレッスンを受けるまでもなく、上記の通り大阪には「自然と漫才を学べる環境」が整っています。その中で育った子供たちであるからこそ、たとえ小学生でもレベルの高い漫才が出来ると言えるでしょう。

また学校では「面白いほどモテる」というのも大阪独特の文化ではないでしょうか?もちろん勉強が出来る子やイケメンの子もモテるのですが、常にクラスの中心にいるのは「面白い子」であり、彼らが仲間内の中心となります。